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四国八十八ヶ所 歩き遍路の旅 24日目

10月 9日(木)


今日は7時に迎えに来てもらえるということだったので、6時に起きる。
いつものようにテントから出ると今日も良い天気だ。
近くのトイレで顔を洗い、朝ごはんを食べ身支度をする。
徳島を抜けてからは、ほぼ毎日テントで寝ているので随分と手際も良くなったもんだ。


その時に携帯電話の着信音が鳴る。
今はまだテントを片付けている最中だ。
電話は片付けた後にしよう。
しかしまだ6時35分だぞ?こんな朝早くから一体なんの電話だ??


テントを片付け一段落し携帯電話を見る。
ディスプレイを見ると父親の友人からだ。
父親とは20年来の親交があり、オレも度々お世話になっていてもちろん面識がある。
また仕事の話か?
しかしこんな朝早くからどんな要件だ?
一本の留守番電話が入っている。
不審に思いながら携帯電話に耳を傾ける。




「お父さんが倒れました。すぐに連絡をしてください」




何を言っているんだ?
この遍路に出る前に一回会ってはいるが元気そうだったぞ?
もう一度留守番電話のボタンをタップしてみる。
しかし間違いない。
今さっきと同じ言葉が返ってくる。


折り返し電話をかける。
わかったのは、息があるかどうかはわからない、母親は病院に行っている。


電話を切った後、一瞬深く考え込んだが、頭の方はすぐに回転した。
とにかく帰らなきゃな。


ただ、ここからどうやって広島まで帰ればいいんだ?
足摺岬の一歩手前だぞ?
電車か?バスか?さっぱりわからない。


まずはここからどうやって最寄りの交通機関がある所まで出るんだ?
こんな所でタクシーが拾える訳もない。


ただ一つわかる事は今いる場所は非常に交通の便が悪いという事だけだ。
この辺の土地勘のないオレがルートを考えてもすぐさま思いつく訳がない。
幸いにも今日は昨日の「歩き遍路の会」の人が車でここまで来てくれる。
申し訳ないが、近くの駅かバス停まで乗せて行ってもらおう。




6時55分、一台の車がやってきた。
車に乗っているのは昨日一緒にいた男性の方一人だ。
急に帰らなくてはいけなくなった旨を伝え、以布利のバス停まで連れて行ってもらう。
車中でとりあえず松山まで行くルートを聞く。
松山まで出て、そこからフェリーで帰るのが一番早いだろう。


運良く7時10分のバスがある。
今回は申し訳ありませんでしたと、みなさんにはお伝えくださいと言い別れた。
もう一度時刻表をみる。7時のバスを逃すと次のバスは10時台だ。
改めてアクセスが悪い事を実感する。


待つこともなくすぐにバスはやってきた。
乗客は多くはなかったが、停留所に着く度に乗客は増えて行き車内はいっぱいになった。
通学でバスに乗っている高校生はいつもと変わらない日常生活を送っているのだろう。
車窓からは今日もお遍路さんが歩いている姿が見える。
しかしオレは今日はみんなと違う。


ああ、オレはできなかったな。
なんで今日だったんだと憤怒にも似た感情を覚える。




バスは中村で電車に乗り換え、そこからさらに窪川、宇和島と乗り換える。
松山に着いたのは14時を過ぎていた。
この長い移動距離は様々な事を考えるのに十分過ぎるだけの時間を与えてくれた。


その間10時頃、再び父親の友人から連絡があり、亡くなったと伝えられた。
移動の最中は母親も混乱しているだろうと思い、その他自分からの連絡は控えていた。
すべては帰ってみなければわからないだろう。




17時過ぎに9月に出たまま、何も変わっていない自分のマンションに帰る。
朝のバスから運よく乗継ぎをスムーズに出来たからこの時間に帰って来れた。
乗継ぎが悪ければ、今日中には戻って来れなかったかもしれない。


お遍路での埃をシャワーで洗い流し、今年4月に亡くなった祖母の葬式以来の礼服に袖を通す。
今年は二回も身近な人間がいなくなったな。
少し遅れたが、19時からのお通夜には間に合うことができた。
翌日に葬儀を済ませ、オレのお遍路の旅はここで一つの区切りをつける事となった。






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